最近のカーオーディオでは特に定位、定位とウルサく言われております。 

それもほとんどボーカル定位の事ばっかり。 

調整で2cm程”定位”が上がったとかそれはもう大変な事になってます。 
こんな事になったのもコンテストの弊害なんでしょうか。 

というワシも定位不要やとは思ってません。 

やっぱり足元でモゴモゴ鳴ってるよりはダッシュボードに幅広く広がってる方がええと思ってます。 
センターも自分の前にあるより車のセンターにあるのが自然とちゃうかなと思ってます。 

調整もできる限りそうなるようにしてるつもりです。 
これもある意味ワシ自身にもIASCAコンテストの影響が少なからずあるんやろなぁと思います。 

けど、その前に音色、音質があっての話やと思ってます。 

最近の車の音をきくと8cmフルレンジを小さな箱にいれてダッシュの中央にポンと置いとけばええんとちゃうのっていう感じの音が多いです。 

すべての車をきいたわけじゃないからどれもこれもそんな音やとは思いたくないですがそんな音が多かったです。 

定位を追うあまり音色をないがしろにしてしまっている気がします。 
それも広がりも何もないピンポイントのボーカルだけ。 

サウンドステージ=音場ちゅうのは 
前後、左右、上下に広がってるもんやのに、 
なんで真ん中にギュッと固めてしまうんやろか。 

せっかくのステレオをモノラルのように・・・ 

さてここまで書いたところで、これを読んでくれてる方に質問なのですが、実際走行中にどれだけ定位にこだわって音楽きけますか? 

もう少し音色、音質の方に目を向けてあげてもいいんとちゃう? って思ってしまう今日この頃です。 

じゃあ実際どうすればいいの?という事でまずは50Hz~14KHzをキッチリ再生してあげる事をオススメします。 

細かい事を気にする前に基本をしっかりしてあげましょう。 

味付けはそれからです。 

これで車の中はもっと楽しくなるはず! 
今回もわしのひとりごとに付き合ってくれておおきにね~!byほりまおやじ 

最後に『長岡鉄男のわけのわかるオーディオ』のこんな一文を紹介します。 

音の好みは食の好みとよく似ている。 
同じコーヒーを注文してもストレートで飲む人、ミルクだけ入れる人、 
シュガーだけ入れる人、両方入れる人・・・(中略) 
正に十人十色、自分の好みをよく心得ている。 
ところがオーディオはそうではない。 
誰かがコーヒーはストレートに限ると言ったというと 
全員ストレートになってしまう。 
シュガーたっぷりのコーヒーを飲みたいのにがまんして苦いストレートを飲む。 
それがオーディオの現状である。

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